ThreadX用イベント・トレースツール
TraceX は、ホストベースの解析ツールで、リアルタイムシステム・イベントをグラフィカルに表示してシステムの動作を開発者に上手に理解させるツールです。開発者は標準的なデバッグ・ツールでは見えない範囲で生じる割り込みやコンテキスト切り替えのようなシステム・イベントの発生を、TraceX で明確に知ることができます。
これらのイベントを確認・調査し、その発生のタイミングを特定することで予期しない動作を発見し、領域を限定してより詳しく調査することができるようになるので、開発者がプログラミング上の問題を解決する上で大いに役立ちます。
特長
ThreadXが収集するトレース・データ
TraceX は、Express Logic 社のリアルタイムOS である ThreadX で使用できるように設計されています。 ThreadX は実行時にシステムとアプリケーションのイベントからターゲットシステム上にデータベースを構築します。
このイベントには、
- スレッドのコンテキスト切り替え
- プリエンプション
- サスペンション
- ターミネーション
- システム割り込み
- アプリケーション特有のイベント
- 全てのThreadX APIコール
が含まれます。
イベントの表示
TraceX はホスト上に「ソフトウェア・ロジック・アナライザ」を作ります。これによりシステム・イベントが一目瞭然になります。
ひとたび、イベントログがターゲットメモリからホスト上にアップロードされると、TraceX はグラフィカルにイベントを表示できます。
また開発者は、ダブルクリックで各イベントの情報を素早く確認することができます。

- 垂直軸が各システムコンテキスト(スレッド等)に対応
- 水平軸が時間の流れに対応
- イベントを色分けしたアイコンで発生順に表示
- 各イベントを対応するシステムコンテキストの行に表示
- 発生したイベントをまとめた要約行を表示
- イベントアイコンを選択すると対応するイベント情報を表示
2つのViewモード
各イベントを、発生した順番に固定サイズで連続して表示するシーケンシャルモードと、時間に合わせたサイズで表示するタイムモードがあります。

シーケンシャルモード

タイムモード
ナビゲーション方法の指定
「Next」、「Previous」のナビゲーション・ボタンが、どのような単位で動作するかについて、以下の指定ができます。
- イベント
- コンテキスト
- オブジェクト
- コンテキスト切り替え
- 同じIDのイベント
ズームイン/ズームアウト
イベントの表示をズームイン/ズームアウトして、望みのスケールで確認することができます。
パフォーマンス分析
TraceXは、以下のような分析結果を表示することができます。
- スレッド・スタック使用量
- パフォーマンス統計
- FileX統計
- NetX統計
優先度逆転現象の表示が可能
テキスト形式でのRawトレース・ファイル出力が可能